福岡県／学問の神様、太宰府天満宮

太宰府天満宮は、京都の北野天満宮、山口の防府天満宮と並ぶ３大天満宮のひとつで、
福岡市の郊外に位置しています。

九州に流された菅原道真公が、榎寺でお亡くなりになり、牛車に乗せて運んでいたところ、
ここに来てその牛が伏して動かなくなったことから、これはきっと道真公の御霊が
この地にお留まりになりたいためであろうと、道真公の亡骸を葬り、その上に廟を建てたのが
太宰府天満宮の起こりであるといわれています。

道真公のご墓所の上に社殿が造営されている、全国でも珍しい神社です。
この故事にちなみ、ここに限らず、天満宮では伏せた牛の像をよく見かけます。

西鉄電車太宰府線の「太宰府」駅を出ると、左右に参道が伸びています。

参道の両側には店が立ち並び、合格グッズや、太宰府名物「梅が枝餅（うめがえもち）」の
お店が目立ちます。

　

梅が枝餅は、道真公がこの地で、罪人同様の生活を送っておられた時に、
見かねた老婆が梅の枝を添えて餅を差し入れた事に由来しています。
黒餡を餅で包み焼き上げたもので、梅は入っていません。
お持ち帰り用は、薄いビニールで１つずつ包んでいるので柔らかい食感を、
焼きたてをその場でいただくとパリッとした食感を楽しむ事ができます。

参道の突き当たりを右に行くと、光明禅寺へ行く事ができます。
光明禅寺へ続く道の角にあるお店が、太宰府天満宮総合案内所で、
無料ガイドサービスの受付や、合格グッズの販売を行っています。

太宰府天満宮総合案内所

反対に左へ行くと、太鼓橋を渡って、社殿へと続いています。

朱塗りの３連の橋は、手前から過去、現在、未来を表すとされています。
過去は振り返らず、現在はしっかりと踏みしめて、未来は転ばないように歩きましょう。

太鼓橋を渡ると右手に宝物殿があり、その脇にある道を進むと、
「だざいふえん遊園地」という小ぢんまりとした遊園地、
さらには九州国立博物館へと通じています。

朱塗りの楼門をくぐると、重厚なご本殿があり、その右前に飛梅があります。
道真公が都を追われるときに、お庭にあった梅の木へ、

「東風（こち）吹かば　匂いおこせよ梅の花　主なしとて春な忘れそ」
　　　　　私がいなくても、春になっったら花を咲かせ、その香りを東風に乗せて届けておくれ

とお詠みになったところ、道真公を慕って一夜のうちに飛んできたと伝えられる梅の木で、
境内におよそ6000本ある梅の木に先がけ、毎年いち早く花を咲かせています。

学問の神様として知られるだけに、受験シーズンともなると、多くの受験生で
賑わいます。

太宰府天満宮公式サイト

■■太宰府天満宮へのアクセス■■

◎博多駅から

福岡市営地下鉄または西鉄バスで「天神」へ⇒天神から参照

◎福岡空港から

福岡市営地下鉄で「天神」へ⇒天神から参照

◎天神から

西鉄電車大牟田線に「西鉄福岡（天神）」駅から乗車、
「西鉄二日市」で太宰府線へ乗換え、「太宰府」駅下車。
太宰府天満宮参道を天満宮方面へ歩き、突き当りを右折した正面
（駅から徒歩１０分）。

福岡市営地下鉄HP
西鉄電車（大牟田線、太宰府線）HP

■■入場料■■

なし

■■特産品■■

太宰府天満宮参道にある梅が枝餅。出来立てが美味。
合格グッズ
境内の梅の実から作った練り梅などの食品

■■宿泊■■

西鉄大牟田線の発着点である天神のホテルへの宿泊が便利です。
近くに、二日市温泉もあります。



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（最終Update：2007.05.01）